説明文が苦手な子に!親の声かけと読解力を伸ばす家庭練習法

説明文 読み方 国語

「うちの子、説明文になると急に読みたがらなくなるんです…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?

物語文ならすらすら読めるのに、説明文になると手が止まる。内容を聞いても「よくわからなかった…」と返ってくる——これは多くの小学生に見られる“説明文アレルギー”のようなもの。

でも、実はそこには子どもなりの“読みづらさの理由”がちゃんとあります。そして、それを乗り越えるカギは、ちょっとした「声のかけ方」と「おうちでの練習」にあるんです。

本記事では、説明文の読み取りが苦手な子どもに寄り添いながら、無理なく読解力を育てるための親の関わり方や練習方法を、学年別にわかりやすくご紹介していきます!

  1. 説明文の読み取りが苦手な理由と向き合い方
    1. 子どもが説明文を苦手と感じる3つの理由
      1. 文章構造が複雑で先が読みづらい
      2. 語彙力不足で言葉の意味が取れない
      3. 読み飛ばしやすく集中が続かない
    2. 苦手意識を放置するとどうなる?
      1. 読解力の遅れが他教科にも波及
      2. 自己肯定感の低下ややる気喪失に
  2. 親ができる!子どものやる気を引き出す声かけ術
    1. やる気を引き出す魔法の声かけ例
      1. 「あとで教えてくれる?楽しみにしてるね」
      2. 「今のところまで読んだの?すごいじゃん!」
    2. NGな声かけとその理由
      1. 「なんで読めないの?」はやる気を下げる
      2. 「前にも言ったでしょ?」の連発は逆効果
  3. 家庭でできる説明文読解の練習法【学年別】
    1. 低学年向けの導入法:音読+線引き練習
      1. 親子で交代読み&追い読みが効果的
      2. 「接続詞」に印をつけるだけで理解度が変わる
    2. 中学年向け:段落ごとの要約練習
      1. 「この段落でいちばん大事なこと」を聞く
      2. マーカーや付箋を使った可視化トレーニング
    3. 高学年向け:図式化と自分の言葉で説明
      1. 「なぜそう思ったのか?」を説明させる
      2. 構造図やフローチャートで整理する力を育てる
  4. 教材選びのポイントとおすすめドリル
    1. 教材選びで見るべき3つのポイント
      1. 「ステップ形式で進む」ものを選ぶ
      2. 「解説が親子にわかりやすい」か確認する
      3. 「答え合わせが自己肯定感を高める」設計か
    2. おすすめの教材・無料プリントサイト紹介
      1. 教科書準拠で取り組みやすい教材
      2. オンラインで使える無料問題集

説明文の読み取りが苦手な理由と向き合い方

「読んだはずなのに、内容がよくわからない…」
「なんとなく読んで、終わってしまう…」
そんな様子を見て、説明文が苦手なんだと感じたら、まずはその背景をしっかり理解することが大切です。

説明文の読解がうまくいかない子は、決して“やる気がない”わけではありません。
むしろ「頑張りたいのに、うまくできない」というモヤモヤを抱えていることも多いのです。

まずは、どこでつまずいているのかを見極めて、「読み取れない原因」に合わせたサポートが必要です。

子どもが説明文を苦手と感じる3つの理由

説明文に苦手意識を持つ子は、単に読解力が不足しているだけでなく、読み方そのものが身についていない場合もあります。

文章構造が複雑で先が読みづらい

説明文は「何について、どんな説明をしているか」という目的がはっきりしている文ですが、子どもにはその構成が見えにくく、ただ言葉が続いているように感じられることがあります。
段落のつながりや筆者の意図がつかめず、「なんか難しい」と思ってしまうのです。

例:「○○とは~である。そして、~である。」といった“定義→補足”の流れを読解するには、論理のつながりを理解する力が必要です。

語彙力不足で言葉の意味が取れない

「具体的には」「なぜなら」「つまり」「したがって」などの接続語が理解できないと、文章の展開を追えなくなります。
また、日常生活で聞き慣れない単語(例:エネルギー資源、乾燥地帯、酸素など)も出てくるため、読んでいても「意味が分からない=つまらない」と感じてしまうことも。

読み飛ばしやすく集中が続かない

説明文には“感情的な盛り上がり”が少なく、起伏に乏しいため、物語文よりも飽きやすくなります。
加えて、情報を追いながら理解する「並行処理」が求められるため、集中力が切れると一気に内容が頭から抜けてしまいます。

苦手意識を放置するとどうなる?

読みづらい→理解できない→つまらない…という流れで、子どもはどんどん説明文から距離を取ろうとします。
この苦手意識を早めにほぐさないと、学年が上がるにつれて深刻な影響が出てきます。

読解力の遅れが他教科にも波及

理科や社会では、単元の導入や説明がすべて文章で書かれています。
たとえば「水のゆくえ」や「地形の特徴」なども説明文スタイルで書かれているため、読解力が低いと問題の意味そのものがつかめず、理解が進みません。

自己肯定感の低下ややる気喪失に

何度やっても読み取れない、親に「なんで分からないの?」と言われる——
そんな経験が重なると、子どもは「どうせ自分はできない」と思い込んでしまいます。
このような“勉強への諦め”が根づく前に、苦手の芽を見つけて、やさしく手を差し伸べることが大切です。

親ができる!子どものやる気を引き出す声かけ術

説明文に苦手意識を持っている子ほど、勉強そのものから心が離れがちです。
そこで大切になるのが、親の「声かけ」。
読解力を高める前に、まず「やってみようかな」という気持ちを引き出すことが第一歩です。

無理にやらせるのではなく、やる気を引き出すような声かけを心がけるだけで、子どもの表情が変わっていくこともあります。

やる気を引き出す魔法の声かけ例

子どもの心にそっと火を灯すような言葉選び。
それは、「指示」ではなく「共感と応援」がベースにあるものです。

「あとで教えてくれる?楽しみにしてるね」

この声かけは、子どもに「自分の読んだことを人に伝える」という目的を自然に与えます。
しかも「楽しみにしてるね」という期待が、プレッシャーではなく“役に立てるうれしさ”として働くのがポイントです。

「今のところまで読んだの?すごいじゃん!」

読み終わっていなくても「途中までやったこと」を肯定してあげる言葉です。
結果よりも「やってみたこと」に注目することで、子どもは「またちょっとやってみようかな」と思いやすくなります。

NGな声かけとその理由

逆に、つい言ってしまいがちなNGワードには注意が必要です。
意図せず子どものやる気を奪ってしまうことがあるからです。

「なんで読めないの?」はやる気を下げる

子ども自身も「読めないことに困っている」状態なのに、その上で否定されると、理解ではなく防衛に走ってしまいます。
「どうせ言っても怒られる」と感じさせてしまうと、次に読む意欲はなくなってしまいます。

「前にも言ったでしょ?」の連発は逆効果

大人は「何度も教えてるのに」と感じますが、子どもにとっては“説明文の読み方”は一朝一夕で身につくものではありません。
繰り返すことが前提の学習だからこそ、「またやってくれてるんだね」と肯定的に捉える声かけに変えていきましょう。

家庭でできる説明文読解の練習法【学年別】

説明文の読解力は、日々の積み重ねで少しずつ伸びていくものです。
だからこそ、学年に合った無理のないステップで「読めた!」という体験を重ねることが大切です。

ここでは、低学年・中学年・高学年の3段階に分けて、家庭でできる具体的な練習方法をご紹介します。

低学年向けの導入法:音読+線引き練習

「読むことに慣れる」ことが一番の目的。まずは音読からスタートしましょう。

親子で交代読み&追い読みが効果的

親と子が交互に1文ずつ読み合う「交代読み」や、親の声に続いて読む「追い読み」は、集中力を保ちやすく、正しい読み方のリズムも自然に身につきます。
特に1年生・2年生では、「音で覚える」ことが理解の第一歩になるため、読み慣れる練習が非常に効果的です。

「接続詞」に印をつけるだけで理解度が変わる

「だから」「しかし」「たとえば」など、文章のつながりを示す接続詞に色鉛筆やマーカーで印をつける練習もおすすめです。
内容全体の流れを“目で見る”ことができるので、論理の構造を直感的に理解できるようになります。

中学年向け:段落ごとの要約練習

3・4年生になると、内容の「整理力」や「要点をつかむ力」が求められ始めます。

「この段落でいちばん大事なこと」を聞く

段落を読み終わったあと、「この段落って何を言ってた?」と問いかけてみましょう。
答えられなくても、「ここに“つまり”って書いてあるから、そこが大事かもね」とヒントを出すことで、少しずつ“まとめる力”が育ちます。

マーカーや付箋を使った可視化トレーニング

読みながら「大事そうなところに付箋を貼る」「似た言葉に線を引く」など、手を動かすことで集中が続きやすくなります。
ビジュアル的に整理されると、あとから見直すときにも思い出しやすくなります。

高学年向け:図式化と自分の言葉で説明

5・6年生では、文章の内容を「構造的に理解し、説明する力」が重要になります。

「なぜそう思ったのか?」を説明させる

「どうしてそう考えたの?」「どこにそう書いてあった?」といった質問を通して、本文と自分の考えをつなげる練習をします。
単なる“あてずっぽう”ではなく、根拠を持って読む習慣が身につきます。

構造図やフローチャートで整理する力を育てる

「原因→結果」「問題→解決策」など、文章のパターンを図にして整理すると、説明文の読み解きがぐっとラクになります。
最初は親が一緒に書いてあげてもOK。慣れてきたら自分で図にできるようになると、論理的思考力も自然と育ちます。

教材選びのポイントとおすすめドリル

「どんな教材を使えば説明文の練習ができるの?」
そう思ったときは、まず“子どもが無理なく取り組めるか”を基準に選ぶのがおすすめです。

最近は市販ドリルや無料プリントサイトも充実しており、目的に合ったものを選べば家庭でも十分に対策可能です。

教材選びで見るべき3つのポイント

説明文読解に強くなるためには、「続けやすさ」と「理解しやすさ」が鍵になります。

「ステップ形式で進む」ものを選ぶ

いきなり難しい文章を読ませると、子どもは一気にやる気をなくしてしまいます。
難易度が少しずつ上がるように構成された教材なら、子どもも「できた!」の実感を得ながら進められます。

「解説が親子にわかりやすい」か確認する

子どもだけでは理解が難しい場合もあるので、保護者が一緒に取り組めるよう「解説が丁寧か」「どこでつまずきやすいか」を書いてある教材を選びましょう。
答え合わせの時間が、親子で読解力を育てる“学びの時間”になります。

「答え合わせが自己肯定感を高める」設計か

正解・不正解だけでなく、「ここまで読めたね」「考え方は合ってるよ」と声をかけやすい教材だと、子どもも前向きに取り組めます。
達成感が自然と積み重なるような仕組みがあると、継続につながります。

おすすめの教材・無料プリントサイト紹介

ここでは実際に使いやすく、保護者からの評判も高い教材をピックアップします。

教科書準拠で取り組みやすい教材

  • くもん出版「小学○年の国語 説明文読解」シリーズ
     → 教科書に沿った文章構成で、低学年から高学年まで対応あり。

  • Z会グレードアップ問題集シリーズ(読解編)
     → 少しレベルは高めだが、論理構造が整理されており高学年に最適。

オンラインで使える無料問題集

  • ちびむすドリル(https://happylilac.net/)
     → 低〜中学年向けの説明文プリントが豊富。印刷も簡単。

  • ぷりんときっず(https://print-kids.net/)
     → 1枚ずつ手軽に取り組める形式で、家庭学習にぴったり。

※教材は子どものレベルに合わせて選び、内容を先に親がチェックしておくとスムーズです。H2:まとめ:親子で説明文を楽しむコツ

説明文が苦手な子どもにとって、最初の一歩は「わかるかも」「ちょっと楽しいかも」と感じられる体験です。

そのために大切なのは、完璧を求めすぎないこと。読み間違えても、要点がずれていても、「読もうとした」気持ちをまず認めてあげましょう。

そして、少しでも読み取れたときには、「そうやって考えたんだね!」「その言い方、いいね!」とポジティブなフィードバックを。

家庭学習で説明文を取り入れるときは、“勉強”というより“コミュニケーション”として接することがポイントです。
親子で一緒に文章を読み、考え、時には笑いながら取り組む——その積み重ねが、読解力と自信を確実に育ててくれます。