「うちの子、説明文になると急に読みたがらなくなるんです…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
物語文ならすらすら読めるのに、説明文になると手が止まる。内容を聞いても「よくわからなかった…」と返ってくる——これは多くの小学生に見られる“説明文アレルギー”のようなもの。
でも、実はそこには子どもなりの“読みづらさの理由”がちゃんとあります。そして、それを乗り越えるカギは、ちょっとした「声のかけ方」と「おうちでの練習」にあるんです。
本記事では、説明文の読み取りが苦手な子どもに寄り添いながら、無理なく読解力を育てるための親の関わり方や練習方法を、学年別にわかりやすくご紹介していきます!
説明文の読み取りが苦手な理由と向き合い方
「読んだはずなのに、内容がよくわからない…」
「なんとなく読んで、終わってしまう…」
そんな様子を見て、説明文が苦手なんだと感じたら、まずはその背景をしっかり理解することが大切です。
説明文の読解がうまくいかない子は、決して“やる気がない”わけではありません。
むしろ「頑張りたいのに、うまくできない」というモヤモヤを抱えていることも多いのです。
まずは、どこでつまずいているのかを見極めて、「読み取れない原因」に合わせたサポートが必要です。
子どもが説明文を苦手と感じる3つの理由
説明文に苦手意識を持つ子は、単に読解力が不足しているだけでなく、読み方そのものが身についていない場合もあります。
文章構造が複雑で先が読みづらい
説明文は「何について、どんな説明をしているか」という目的がはっきりしている文ですが、子どもにはその構成が見えにくく、ただ言葉が続いているように感じられることがあります。
段落のつながりや筆者の意図がつかめず、「なんか難しい」と思ってしまうのです。
例:「○○とは~である。そして、~である。」といった“定義→補足”の流れを読解するには、論理のつながりを理解する力が必要です。
語彙力不足で言葉の意味が取れない
「具体的には」「なぜなら」「つまり」「したがって」などの接続語が理解できないと、文章の展開を追えなくなります。
また、日常生活で聞き慣れない単語(例:エネルギー資源、乾燥地帯、酸素など)も出てくるため、読んでいても「意味が分からない=つまらない」と感じてしまうことも。
読み飛ばしやすく集中が続かない
説明文には“感情的な盛り上がり”が少なく、起伏に乏しいため、物語文よりも飽きやすくなります。
加えて、情報を追いながら理解する「並行処理」が求められるため、集中力が切れると一気に内容が頭から抜けてしまいます。
苦手意識を放置するとどうなる?
読みづらい→理解できない→つまらない…という流れで、子どもはどんどん説明文から距離を取ろうとします。
この苦手意識を早めにほぐさないと、学年が上がるにつれて深刻な影響が出てきます。
読解力の遅れが他教科にも波及
理科や社会では、単元の導入や説明がすべて文章で書かれています。
たとえば「水のゆくえ」や「地形の特徴」なども説明文スタイルで書かれているため、読解力が低いと問題の意味そのものがつかめず、理解が進みません。
自己肯定感の低下ややる気喪失に
何度やっても読み取れない、親に「なんで分からないの?」と言われる——
そんな経験が重なると、子どもは「どうせ自分はできない」と思い込んでしまいます。
このような“勉強への諦め”が根づく前に、苦手の芽を見つけて、やさしく手を差し伸べることが大切です。
親ができる!子どものやる気を引き出す声かけ術
説明文に苦手意識を持っている子ほど、勉強そのものから心が離れがちです。
そこで大切になるのが、親の「声かけ」。
読解力を高める前に、まず「やってみようかな」という気持ちを引き出すことが第一歩です。
無理にやらせるのではなく、やる気を引き出すような声かけを心がけるだけで、子どもの表情が変わっていくこともあります。
やる気を引き出す魔法の声かけ例
子どもの心にそっと火を灯すような言葉選び。
それは、「指示」ではなく「共感と応援」がベースにあるものです。
「あとで教えてくれる?楽しみにしてるね」
この声かけは、子どもに「自分の読んだことを人に伝える」という目的を自然に与えます。
しかも「楽しみにしてるね」という期待が、プレッシャーではなく“役に立てるうれしさ”として働くのがポイントです。
「今のところまで読んだの?すごいじゃん!」
読み終わっていなくても「途中までやったこと」を肯定してあげる言葉です。
結果よりも「やってみたこと」に注目することで、子どもは「またちょっとやってみようかな」と思いやすくなります。
NGな声かけとその理由
逆に、つい言ってしまいがちなNGワードには注意が必要です。
意図せず子どものやる気を奪ってしまうことがあるからです。
「なんで読めないの?」はやる気を下げる
子ども自身も「読めないことに困っている」状態なのに、その上で否定されると、理解ではなく防衛に走ってしまいます。
「どうせ言っても怒られる」と感じさせてしまうと、次に読む意欲はなくなってしまいます。
「前にも言ったでしょ?」の連発は逆効果
大人は「何度も教えてるのに」と感じますが、子どもにとっては“説明文の読み方”は一朝一夕で身につくものではありません。
繰り返すことが前提の学習だからこそ、「またやってくれてるんだね」と肯定的に捉える声かけに変えていきましょう。
家庭でできる説明文読解の練習法【学年別】
説明文の読解力は、日々の積み重ねで少しずつ伸びていくものです。
だからこそ、学年に合った無理のないステップで「読めた!」という体験を重ねることが大切です。
ここでは、低学年・中学年・高学年の3段階に分けて、家庭でできる具体的な練習方法をご紹介します。
低学年向けの導入法:音読+線引き練習
「読むことに慣れる」ことが一番の目的。まずは音読からスタートしましょう。
親子で交代読み&追い読みが効果的
親と子が交互に1文ずつ読み合う「交代読み」や、親の声に続いて読む「追い読み」は、集中力を保ちやすく、正しい読み方のリズムも自然に身につきます。
特に1年生・2年生では、「音で覚える」ことが理解の第一歩になるため、読み慣れる練習が非常に効果的です。
「接続詞」に印をつけるだけで理解度が変わる
「だから」「しかし」「たとえば」など、文章のつながりを示す接続詞に色鉛筆やマーカーで印をつける練習もおすすめです。
内容全体の流れを“目で見る”ことができるので、論理の構造を直感的に理解できるようになります。
中学年向け:段落ごとの要約練習
3・4年生になると、内容の「整理力」や「要点をつかむ力」が求められ始めます。
「この段落でいちばん大事なこと」を聞く
段落を読み終わったあと、「この段落って何を言ってた?」と問いかけてみましょう。
答えられなくても、「ここに“つまり”って書いてあるから、そこが大事かもね」とヒントを出すことで、少しずつ“まとめる力”が育ちます。
マーカーや付箋を使った可視化トレーニング
読みながら「大事そうなところに付箋を貼る」「似た言葉に線を引く」など、手を動かすことで集中が続きやすくなります。
ビジュアル的に整理されると、あとから見直すときにも思い出しやすくなります。
高学年向け:図式化と自分の言葉で説明
5・6年生では、文章の内容を「構造的に理解し、説明する力」が重要になります。
「なぜそう思ったのか?」を説明させる
「どうしてそう考えたの?」「どこにそう書いてあった?」といった質問を通して、本文と自分の考えをつなげる練習をします。
単なる“あてずっぽう”ではなく、根拠を持って読む習慣が身につきます。
構造図やフローチャートで整理する力を育てる
「原因→結果」「問題→解決策」など、文章のパターンを図にして整理すると、説明文の読み解きがぐっとラクになります。
最初は親が一緒に書いてあげてもOK。慣れてきたら自分で図にできるようになると、論理的思考力も自然と育ちます。
教材選びのポイントとおすすめドリル
「どんな教材を使えば説明文の練習ができるの?」
そう思ったときは、まず“子どもが無理なく取り組めるか”を基準に選ぶのがおすすめです。
最近は市販ドリルや無料プリントサイトも充実しており、目的に合ったものを選べば家庭でも十分に対策可能です。
教材選びで見るべき3つのポイント
説明文読解に強くなるためには、「続けやすさ」と「理解しやすさ」が鍵になります。
「ステップ形式で進む」ものを選ぶ
いきなり難しい文章を読ませると、子どもは一気にやる気をなくしてしまいます。
難易度が少しずつ上がるように構成された教材なら、子どもも「できた!」の実感を得ながら進められます。
「解説が親子にわかりやすい」か確認する
子どもだけでは理解が難しい場合もあるので、保護者が一緒に取り組めるよう「解説が丁寧か」「どこでつまずきやすいか」を書いてある教材を選びましょう。
答え合わせの時間が、親子で読解力を育てる“学びの時間”になります。
「答え合わせが自己肯定感を高める」設計か
正解・不正解だけでなく、「ここまで読めたね」「考え方は合ってるよ」と声をかけやすい教材だと、子どもも前向きに取り組めます。
達成感が自然と積み重なるような仕組みがあると、継続につながります。
おすすめの教材・無料プリントサイト紹介
ここでは実際に使いやすく、保護者からの評判も高い教材をピックアップします。
教科書準拠で取り組みやすい教材
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くもん出版「小学○年の国語 説明文読解」シリーズ
→ 教科書に沿った文章構成で、低学年から高学年まで対応あり。 -
Z会グレードアップ問題集シリーズ(読解編)
→ 少しレベルは高めだが、論理構造が整理されており高学年に最適。
オンラインで使える無料問題集
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ちびむすドリル(https://happylilac.net/)
→ 低〜中学年向けの説明文プリントが豊富。印刷も簡単。 -
ぷりんときっず(https://print-kids.net/)
→ 1枚ずつ手軽に取り組める形式で、家庭学習にぴったり。
※教材は子どものレベルに合わせて選び、内容を先に親がチェックしておくとスムーズです。H2:まとめ:親子で説明文を楽しむコツ
説明文が苦手な子どもにとって、最初の一歩は「わかるかも」「ちょっと楽しいかも」と感じられる体験です。
そのために大切なのは、完璧を求めすぎないこと。読み間違えても、要点がずれていても、「読もうとした」気持ちをまず認めてあげましょう。
そして、少しでも読み取れたときには、「そうやって考えたんだね!」「その言い方、いいね!」とポジティブなフィードバックを。
家庭学習で説明文を取り入れるときは、“勉強”というより“コミュニケーション”として接することがポイントです。
親子で一緒に文章を読み、考え、時には笑いながら取り組む——その積み重ねが、読解力と自信を確実に育ててくれます。

