小学生が音読を嫌がる時の対応法|親ができる工夫とは?

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「また音読の時間かぁ…」と、ため息をつくお子さんを前に、どう接するべきか悩んだことはありませんか?
小学生にとって音読は学力の基礎づくりにもなる大切な学習ですが、毎日の宿題として義務感で取り組んでいると、だんだん「嫌だな…」「めんどくさい…」という気持ちが芽生えてきてしまいます。

特に、読むことに苦手意識がある子や、発達特性を持つお子さんにとっては、「音読=しんどい時間」になってしまっていることも…。

でも大丈夫。
ちょっとした工夫や声かけ次第で、お子さんの「イヤだ」が「ちょっとならやってみよう」に変わっていくことも多いんです。

この記事では、「小学生が音読を嫌がる理由」と「親ができる具体的な対応策」を、心理的背景も踏まえながらわかりやすく解説していきます。
お子さんの自信を育てながら、家庭のストレスも減らせるようなヒントをたっぷりご紹介しますね!

小学生が音読を嫌がるのには理由がある

子どもが音読を嫌がる背景には、いくつかの「わかりづらい理由」が隠れています。
まずは親として、子どもの「なぜやりたくないのか?」を正しく理解することが、対応の第一歩です。

音読を嫌がる主な原因とは?

音読を嫌がる理由は、単に「やる気がないから」ではありません。
実際には、子ども自身が言語化しづらいストレスや苦手感が原因になっていることがほとんどです。

苦手意識・興味のなさ・疲れなど複数の要因がある

たとえば、

  • 長い文章を読むのがつらい

  • 同じ文章を毎日読むのが飽きる

  • 放課後の疲れで集中できない

といった「環境的な要因」もあれば、

  • 読み間違いが恥ずかしい

  • 何度読んでも意味が入ってこない

といった「内面的なストレス」もあります。
子ども自身が「どうして嫌なのか」をうまく説明できないことも多いため、親が見守りながら推察してあげることが大切です。

ワーキングメモリや視覚の負荷も見逃せない

実は「ワーキングメモリ(作業記憶)」が弱いタイプの子は、目で読んで頭で保持しながら声に出す、という同時処理がとても苦手。
さらに、文字がぎっしり詰まった教科書のレイアウトや、行を見失いやすい子は、読むだけで強い疲労を感じます。

これらは一見わかりにくいため、「読めばできるでしょ」と一方的に感じてしまうかもしれませんが、実は本人にとってはかなりの負担になっていることもあるのです。

発達障害や学習障害との関係性も

ここでは、単なる「嫌がる」だけでは片づけられない、発達特性との関連について見ていきましょう。

ASDやLDの子は音読に困難を抱えやすい

自閉スペクトラム症(ASD)や学習障害(LD)のある子どもは、「言語処理」「音声化」「文章理解」などのステップがスムーズにいかないことがあります。
特にLDの一種である「読字障害(ディスレクシア)」の場合は、文字そのものを読むのに時間がかかるため、音読そのものが苦痛になりがちです。

親が早めに気づくことで対応しやすくなる

もし「他の教科は大丈夫なのに、国語だけ異常に時間がかかる」「読むのを嫌がる反応が強すぎる」と感じたら、担任の先生や専門機関に相談するのも一つの手段。
無理に続けさせるよりも、早めに特性を理解してあげた方が、子どもにとってもラクな道が開けます。

親ができる音読嫌いの対応策4選

  • 成功体験を積ませて自信を育てる
     → 短い文章から始めて「できた!」という感覚を育て、ご褒美シールやタイマー活用で楽しさUP

  • 読みやすい工夫をして負担を減らす
     → 定規で行を追う・文節に色をつける・音声アプリの併用でストレスを軽減

  • 親子で一緒に読む時間をつくる
     → 交互読み・劇風読み・セリフ遊びなどで、音読のハードルを下げて楽しい時間に変える

  • 叱らず、共感と応援の声かけがカギ
     →「ゆっくりでいいよ」「一緒にやろうか」といった安心感のある声かけを意識する

お子さんが音読を嫌がるとき、親としてどんな工夫ができるのか。
ここでは、家庭ですぐに試せる「実践的な対応策」を7つご紹介します。どれも特別な準備なしで始められる内容ばかりですので、ぜひ参考にしてみてください!

成功体験を積ませて自信を育てる

音読嫌いな子の多くは、「どうせうまく読めない」「また間違えちゃう」という自信のなさを抱えています。
この「できないかも…」という不安を取り除くには、「小さな成功」を積み重ねてあげることが一番の近道です。

成功体験を感じやすくするには、音読のハードルを思い切って下げることがポイント。最初は1行、1文からスタートし、読めたらすぐに褒めてあげましょう。
「すごい!しっかり読めてたよ!」「おぉ、声がハッキリしてたね!」と、できたことだけに注目するのがコツです。

また、視覚的に「進んでる感」があるとモチベーションも上がります。
・できたらシールを貼る
・チャレンジカードでゴールを目指す
・好きなキャラのスタンプを使う
など、「見えるごほうび」も上手に使って、自信を引き出していきましょう。

「できた!」を実感できる短文やご褒美を活用

最初から長い文章を読ませようとすると、それだけで拒否反応が出てしまうこともあります。
まずは1行や1文だけでもOK!短い音読をして「よくできたね!」と褒めることで、子どもの中に「読めた!」という達成感が残ります。

たとえば、

  • 好きなキャラの名前を使って読む

  • ご褒美シールを貼る

  • タイマーで「30秒チャレンジ」する

といった工夫で、ゲーム感覚にするのも効果的です。

読みやすい工夫をして負担を減らす

音読がしんどい子の中には、実は「読みにくさ」が原因で疲れてしまっているケースが多くあります。
この場合、読むことそのものを楽にする工夫を取り入れるだけで、グッと抵抗感が減ることもあります。

たとえば、定規や厚紙で読む行だけを隠す方法は、文字が視界にあふれすぎず、読みやすくなる定番のサポート法です。
また、文節ごとに色を変える・区切りに印をつけることで、読むリズムがつかみやすくなります。

最近では、音声読み上げアプリや、読み上げてくれるデジタル教科書も活用されています。
アプリの声に続けて読む「エコー読み」は、読む力と聴く力の両方を刺激してくれる優れた方法です。

子どもの読む力に合った工夫を見つけると、驚くほどスムーズに取り組めるようになることもありますよ。

定規や色分け、音声読み上げアプリも効果的

  • 定規や紙を当てて行を追いやすくする

  • 重要な言葉にマーカーを引いて文節がわかりやすいようにする

  • 読み上げアプリ(例:Voice Dream、NHK for Schoolなど)で耳から聞く

など、視覚・聴覚をサポートする方法はたくさんあります。

「読む」だけにこだわらず、「読みやすくする手助け」があれば、ぐっとハードルが下がりますよ。

親子で一緒に読む時間をつくる

子どもにとって、「一人で読む」音読はプレッシャーを感じることがあります。
そんなときは、親が隣にいる安心感や「一緒にやる楽しさ」が、心理的なハードルを下げてくれます。

たとえば、親子で交互に一文ずつ読む「交代読み」や、物語の登場人物になりきって読む「劇風音読」は、遊びの延長でできる音読トレーニング
「じゃあママはナレーターやるね!」「お子さんは忍者の役ね!」と、役割分担してみると、笑いながら取り組める時間になります。

また、読み聞かせのように、親が一度読んでから子どもが真似する「オウム返し方式」も、読む負担を軽減しつつ理解力を高める効果があります。

音読は「ひとりで頑張るもの」と思い込まず、親子で関わることで「楽しい時間」に変えていけるんです。

交互に読む・劇風に読むなど楽しい工夫を

  • 一文ごとに親子で交代しながら読む

  • 登場人物になりきって「劇風」に声色を変えて読む

  • 絵本やマンガのセリフを使ってセリフ読みをする

など、声を出すことそのものを楽しめる工夫があると、「音読=楽しい時間」に変化していきます。

叱らず、共感と応援の声かけがカギ

子どもが音読を嫌がると、つい「なんでできないの?」「ちゃんと読みなさい!」と強めに言ってしまうこと、ありますよね。
でも実は、この「叱る声かけ」が、音読への苦手意識や自己否定感をより強めてしまうことが多いのです。

嫌がる行動の裏側には、「間違えるのが恥ずかしい」「うまくできる自信がない」「読むこと自体がしんどい」といった、子どもなりの理由があります。
このときに大切なのは、結果ではなく「やろうとしている気持ち」に共感してあげること。

たとえば…

  • 「疲れてるのに、読もうとしてくれてえらいね」

  • 「ちょっと難しい文章だったね、でも頑張って読んでたよ」

  • 「今日の声、すごく聞きやすかったよ」

といった声かけがあるだけで、子どもは「自分を分かってくれてる」と安心し、次にもう一度挑戦する力が湧いてきます。

また、「あと3行だけ頑張ったら終わろうね」や「ここまで読めたら今日はOK!」と達成目標を明確にすると、ゴールが見えて取り組みやすくなります。

叱るより、認める。否定より、応援。
毎日のちょっとした言葉選びが、お子さんの「やってみよう」の火を灯すきっかけになるかもしれません。

「ゆっくりでいいよ」「あと少し頑張ろうね」と声かけ

  • 「間違っても大丈夫だよ」

  • 「あと一文だけ、一緒にがんばろうか」

  • 「疲れた?今日はここまででもいいよ」

といった、プレッシャーを減らす声かけが、子どもにとっては大きな安心材料になります。

それでも改善しないときはどうする?

あれこれ工夫しても「やっぱり読まない…」「毎回バトルになる…」という場合、親だけで解決しようと抱え込まず、外部の手を借りることも大切な選択肢です。

担任や支援員、専門機関に相談を

学校や地域には、子どもの困りごとを支援する専門のスタッフがいます。
たとえば担任の先生に相談すれば、「音読の量を少し減らす」「学校で先に練習する」など、柔軟に対応してくれることも。

学校との連携で家庭のストレスが減ることもある

「家では全然やってくれないのに、学校では普通に読んでる」なんてケースも実は少なくありません。
これは、子どもが家庭と学校でモードを切り替えている証拠でもあります。

担任の先生や特別支援コーディネーター、スクールカウンセラーに相談すれば、学校と家庭の橋渡し役になってくれることも。
子どもを「できない子」と決めつけず、“合うやり方”を一緒に見つけるパートナーとして活用していきましょう。

無理に続けず、まずは「読む楽しさ」を優先に

音読が「つらいこと」「怒られること」になってしまうと、どんどん言葉への興味が薄れてしまいます。
そんな時は、一度“宿題としての音読”から距離を置くのもアリです。

長期的な視点で「嫌いにならない」対応を

子どもが本当に嫌がっているなら、いったんやめて、絵本の読み聞かせやアニメ字幕など、「読むことに触れる機会」だけでもOK。
まずは「読む=楽しいこと」というイメージを取り戻してあげることが、長い目で見た時に学力の土台を育てることにつながります。

親も子どもも、無理をしてストレスを抱えるより、「またいつかやればいいよね」というゆとりを持つことで、ふとしたタイミングで自ら読もうとする日が来ることもあるんです。

交互に読む・劇風に読むなど楽しい工夫を

  • 一文ごとに親子で交代しながら読む

  • 登場人物になりきって「劇風」に声色を変えて読む

  • 絵本やマンガのセリフを使ってセリフ読みをする

など、声を出すことそのものを楽しめる工夫があると、「音読=楽しい時間」に変化していきます。

叱らず、共感と応援の声かけがカギ

最も大切なのは、「なんでできないの!」ではなく「やろうとしてるね、えらいね」と共感を伝えることです。

「ゆっくりでいいよ」「あと少し頑張ろうね」と声かけ

  • 「間違っても大丈夫だよ」

  • 「あと一文だけ、一緒にがんばろうか」

  • 「疲れた?今日はここまででもいいよ」

といった、プレッシャーを減らす声かけが、子どもにとっては大きな安心材料になります。

音読が楽しくなると学習効果もアップ

音読の習慣が身につくと、単に「読むのが上手になる」だけでなく、他の教科や日常生活にも良い影響をもたらします。
実は、音読には子どもの“学ぶ力”を底上げする効果があるんです。

語彙力・読解力・集中力に効果がある

声に出して読むことで、目・耳・口・脳を同時に使うことになります。
この“全身学習”のような動きが、子どもの語彙力や理解力、集中力を自然と育ててくれるのです。

他教科にも波及する良い循環を目指そう

国語だけでなく、算数の文章題や社会の資料読み取りなど、あらゆる教科において「読む力」は不可欠です。
音読を通じて読む力が育つと、他の教科にも自信を持って取り組めるようになります。

さらに、声に出して読む=自分の言葉で理解する練習にもなり、自学自習の基礎が整っていきます。
「音読が好きになったら、なんだか勉強も苦じゃなくなってきた!」というケースは実際に多く見られるんですよ。

まとめ

音読を嫌がる小学生には、苦手意識や心理的な負担が隠れていることもあります。
無理にやらせるよりも、親子で楽しむ工夫や声かけ、環境の調整が効果的。
必要なら学校や専門機関とも連携しながら、長い目で「読む楽しさ」を育てていきましょう。